• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

眼瞼下垂に対する点眼薬

眼瞼下垂の原因はさまざまです。https://meisha.info/archives/1083
後天性の眼瞼下垂のうち頻度の高い腱膜性眼瞼下垂https://meisha.info/archives/1610に対する治療はこれまで手術が主体でしたが、点眼薬(アップニーク®ミニ点眼液0.1%)による治療も2026/5/15から可能になりました。
ただし健康保険ではなく自由診療の取り扱いで、美容外科や皮膚科などでも使用されています。

作用機序

アップニークは商品名で一般名のオキシメタゾリン塩酸塩は、交感神経のα受容体に結合して作用を発揮するαアゴニストです。
横紋筋である眼瞼挙筋への作用はありませんが、平滑筋であるミュラー筋(瞼板筋)https://meisha.info/archives/1083を収縮させて上眼瞼を挙上させるので、軽度の眼瞼下垂に対しては改善効果があります。
1日1回の点眼でMRD-1(上瞼縁角膜反射距離) https://meisha.info/archives/672の増加が証明されています。

交感神経αアゴニスト

交感神経のα受容体に生体内で結合するのはノルアドレナリンです。
オキシメタゾリンフェニレフリンと同様、そのアゴニスト(作動薬)です。
いずれも鼻粘膜の血管収縮作用(α1作用)があることから鼻づまり治療薬として使用されています。

両者は持続時間が異なり、フェニレフリンは短時間(2-4時間)ですが、オキシメタゾリンは長時間(6-12時間)です。
また瞳孔散大筋に対する作用の強さが異なり、フェニレフリンでは散瞳作用が目立つため眼科臨床では散瞳薬として使用されていますが、オキシメタゾリンによる散瞳効果は目立ちません。