眼瞼下垂と偽眼瞼下垂の患者さんはいずれも[まぶたがかぶさり視界が遮られる]と訴えます。
このうち眼瞼下垂では上まぶたを挙げる[開瞼]に関与する[動眼神経―眼瞼挙筋]あるいは[交感神経―瞼板筋(ミュラー筋)]のいずれかに問題があり、表に示すさまざまな病態を鑑別する必要があります。
| 障害部位 | 原因 | 対応 |
| 動眼神経麻痺 https://meisha.info/archives/1093 | 脳動脈瘤 その他の眼窩/頭蓋内病変 血管性動眼神経麻痺 | 脳外科紹介 経過観察 |
| 神経筋接合部異常 | 重症筋無力症(MG) https://meisha.info/archives/1140 | 神経内科紹介 |
| 眼瞼挙筋自体の異常 | 先天性眼瞼下垂 https://meisha.info/archives/1158 慢性進行性外眼筋麻痺(CPEO) https://meisha.info/archives/1591 | 手術 経過観察 |
| 眼瞼挙筋腱膜の異常 | 腱膜性眼瞼下垂(加齢性、HCL性、術後性) https://meisha.info/archives/1610 | 手術 |
| 交感神経麻痺 | Horner症候群 https://meisha.info/archives/2939 | 原因部位の検索 |
一方、偽眼瞼下垂の主な原因は次の表に示すごとくです。
| 障害部位と異常 | 診断 | 対応 |
| 眼瞼皮膚のたるみ | 眼瞼皮膚弛緩症 https://meisha.info/archives/2156 | 手術 |
| 前額部皮膚の下垂 | 眉毛下垂 | 手術 |
| 眼輪筋の異常収縮(ジストニア) | 眼瞼けいれん https://meisha.info/archives/602 | ボトックス注射 |
このうち眼瞼けいれんでは[開瞼に働く眼瞼挙筋]と[閉瞼に働く眼輪筋]の連携が必要な[瞬目]のコントロール不良が原因です。
眼を開けようとしても眼瞼挙筋と同時に眼輪筋が過剰に収縮するため目を開けられません。
ボトックス注射はその眼輪筋の収縮を抑制することで治療効果を発揮します。
