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メガネ指導その4:ケース別老視対応

老視が始まる中高年にとって、近用単焦点メガネ(老眼鏡)や累進メガネ(遠近両用メガネ)は快適な生活を送るための重要なツールです。
しかし診療しているとこれらのメガネをうまく使いこなせていないさまざまなケースに遭遇します。

ケース1:メガネ未経験の遠視高齢者

新聞の読みづらさをきっかけに白内障を心配して眼科を受診するヒトの中には、それまでの人生でメガネを掛けた経験のない遠視の高齢者がいます。
老眼鏡の存在すら知らなかったこのようなケースでは、できあいの老眼鏡で新聞を読んでもらうと感動されます。https://meisha.info/archives/5501
近用メガネに慣れた後、遠用メガネについても試すのがよいです。

ケース2:累進(遠近両用)メガネの練習不足

眼鏡店ですすめられて遠近両用の累進メガネを作成したものの、累進帯でのゆがみや視線の上下コントロールに慣れずうまく使いこなせていない遠視の高齢者は少なくありません。
累進メガネに慣れるには比較的若い壮年者であっても最低1-2週間はがまんして掛け続ける必要があることをまず説明します。
そして70代以上ではそれ以上の長期間、相当に我慢をして掛け続けなければメガネに慣れません。
そのため遠近両用メガネは断念してもらい単焦点の遠用と近用メガネ2本を掛け代えるよう指導するのも選択肢です。https://meisha.info/archives/374

ケース3:メガネ型ルーペと近用メガネの混同

老眼鏡としてメガネ型ルーペ(以前はやったハズキルーペと同構造の拡大メガネ)を購入したが、思ったほどはっきり見えないと訴える遠視の患者さんもいます。
メガネ型ルーペでは文字は拡大されますがピントは合っていないことを説明し、近用メガネの上からメガネ型ルーペを重ね掛けするよう指導します。https://meisha.info/archives/97

ケース4:近視メガネかけたままの近業

近視のメガネを常用している中高年がスマホ使用時に見えづらさを感じて受診することもあります。
近視メガネ装用下では正視の中高年と同様に近方視が困難になることを説明して、まずはメガネをはずした裸眼でスマホ画面を見ることを指導します。https://meisha.info/archives/5310
さらに60代くらいまでなら単焦点の遠用メガネを累進レンズの遠近両用に代えることを勧めてみるのも選択肢です。