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間欠性外斜視による眼精疲労

眼精疲労の原因はさまざまですが、主な原因のひとつは近視の過矯正メガネによる毛様体筋の疲労であることを以前に説明しました。
https://meisha.info/archives/259
もうひとつの原因は内直筋が疲労する外斜位間欠性外斜視です。

内直筋収縮が持続する外斜位

外斜位の片目をすりガラスで隠すとその目は外にずれていることが、黒目の内側に写る角膜反射の白点でわかります(図左)。
外斜位ではこの状態が安静位で、眼球を水平方向に動かす内直筋と外直筋はリラックス状態です。
その遮閉板をはずして両目でカメラを見るようになると、輻湊による内直筋の緊張で左右の視線が目標に向き、角膜反射は両目とも黒目の中央にできます(図右)。
外斜位の目では、この内直筋の収縮は両目を開いている限り持続します。
その疲労の蓄積で目が重く痛く疲れる眼精疲労を生じます。

間欠性外斜視

しかし小角度の軽度の外斜位は3人にひとりくらいの割合でいて、その全員が眼精疲労を訴えるわけではありません。
眼精疲労の症状を訴えるのは角度の大きい外斜位の場合です。
外斜位の角度が大きくなると、両目の視線が目標に向かう外斜位と、片目が外にはずれる外斜視が、混在してみられることがあり、間欠性外斜視と呼ばれます。
はずれるのは眠くなったり考え事をしたりしているときです。

遮閉除去試験(アンカバーテスト)https://meisha.info/archives/478を行うと外斜位では隠れていた目が瞬時に内に向かって動きますが、間欠性外斜視ではしばらくしてから内に動いたり、はずれたままでいたりします。
図の×は目が動かないことを意味しています。

大角度の外斜位や間欠性外斜視による眼精疲労の治療にはプリズムメガネや手術https://meisha.info/archives/545があります。