• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

患者さん向け

特発性頭蓋内圧亢進症:IIH

頭蓋腔は頭蓋骨内面の硬膜で囲まれた閉鎖空間です。脳脊髄液で満たされ、その中に脳が浮かんでいす。頭蓋内圧(ズガイナイアツ)ICP: Intracranial pressure はこの閉鎖腔内の圧力で、正常では60-180m ...

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[硝子体(ショウシタイ)] VS[ガラス体]

硝子体が関係する病名や治療は下記を含めてこのブログにも70回以上登場しました。硝子体出血https://meisha.info/archives/484星状硝子体症https://meisha.info/archives ...

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抗がん剤:パクリタキセルによる嚢胞様黄斑浮腫

パクリタキセル(商品名:タキソール)は細胞分裂に必要な紡錘糸に含まれる微小管の脱重合を阻害することで、抗がん剤としての効果を発揮します。nab(nanoparticle albumin-bound)パクリタキセル(商品名 ...

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[まぶしい]

[まぶしさ]は眼科を受診する患者さんの訴えのひとつで、医学的には羞明(しゅうめい): photophobiaと呼ばれます。photoは[光]、phobiaは[嫌う]あるいは[恐怖症]の意味で、光のまぶしさを恐れ嫌う症状で ...

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[遠視+老視]VS[軽症白内障]

[最近見えにくくなった]と訴えて眼科を受診する高齢の患者さんの多くは、白内障か老視(老眼)が原因です。[TVと新聞のどちらが見えにくい?]という質問で両者を鑑別できると以前解説しました。https://meisha.in ...

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黄斑の直径は何mm?

黄斑変性、黄斑ジストロフィ、加齢黄斑変性などの病名に使われる[黄斑]は眼底の中央部分を指す言葉です。その大きさに関しては直径1.5mmから6mmまでさまざまな記載がみられて混乱しています。 黄斑の直径 たとえば厚生労働省 ...

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水疱性角膜症

角膜の構造 角膜は表面から上皮、ボウマン層Bowman layer、実質、デスメ膜Descemet membrane、内皮の5層構造をしています。角膜内皮には角膜内皮細胞が単層で配列し、前房水の侵入を食い止めるバリア機能 ...

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先天性鼻涙管閉塞開放術

先天鼻涙管閉塞 CNLDO まぶたやまつげに異常がなく、持続する流涙と眼脂を主訴に受診する生後数か月の乳児の多くは先天鼻涙管閉塞CNLDO: congenital nasolacrimal duct obstructio ...

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身体症状症

心因性視覚障害 学校での検査で裸眼視力が不良とされて眼科を受診する小児の中には、明らかな器質的異常がないのに検査では矯正視力が不良な心因性視覚障害がたまにみられます。心因性視覚障害では眼球や視路に視機能を障害する器質的異 ...

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不等像視による眼精疲労とモノビジョン

眼位異常、特に間欠性外斜視や角度の大きい外斜位は眼精疲労https://meisha.info/archives/910の原因です。持続する両目の内直筋の緊張が主な理由ですが、左右の目の像のズレを一致させる脳機能の融像も ...

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