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メガネ型ルーペ(ルーペメガネ)

老視は手元にピントを合わせる調節機能が衰える加齢現象で、スマートフォンや新聞の文字がよく見えなくなります。
通常は老眼鏡(近用メガネ)や遠近両用メガネ(累進屈折力レンズ)で対応します。
最近TVのCMでよくみかけるハズキルーペはメガネ型ルーペと呼ばれる老視対策のメガネです。
眼科を受診する老視の患者さんの中には、このメガネ型ルーペを購入して掛けてみたが、期待したほどよく見えないと訴える人がいます。
メガネ型ルーペと老眼鏡はどこが違うのでしょうか?

メガネ型ルーペの構造

メガネ型ルーペ(右の図上)は通常の近用メガネの2枚のレンズが中央でつながったゴーグルのような形をしていて通常+2.5Dの度数の凸レンズです。
近用メガネ(右の図下)は角膜とレンズの距離(頂間距離)が12mmと近く、眼球自体のレンズである角膜と水晶体と協力して網膜へのピント合わせに役立っています。
しかしメガネ型ルーペではレンズを支持するアームの部分が大きく前方に反っているため、目からレンズまでの距離が通常の近用メガネの倍くらいに離れます。
そのためメガネ型ルーペの凸レンズはピント合わせではなく像の拡大が主な作用で、これは虫メガネと同じ原理です。

近用メガネをかけた上からメガネ型ルーペ

したがって、本来近用メガネが必要な老視の人がメガネ型ルーペだけを掛けても、ピントの合っていないぼやけた像が拡大されることになり、期待した見え方にはなりません。
その場合は近用メガネをかけたその上からメガネ型ルーペを掛けるようにしてください。
そうするとピントのあった鮮明な文字がさらに拡大されてはっきり見えます。
このことはメガネ型ルーペの会社のHPでも[Q:ハズキルーペはメガネの上から掛けないといけないですか?]の質問に対して以下のように記載されています。
[視力矯正(メガネ・コンタクトレンズ・老眼鏡等)が必要な方は、ご自身に合ったメガネやコンタクトレンズを着用した上から、掛けていただき、補助的に使用していただくことをお薦めいたします。]

https://www.hazuki-l.co.jp/shop/user_data/faq.php

メガネ型ルーペは多くのメーカーが発売していますが価格はさまざまです。
100円のものから1万円を超えるものまであります。
老視の筆者が試したところ、機能に大きな差は感じられませんでした。