後部ぶどう膜炎https://meisha.info/archives/4717の多くにみられる網膜の血管炎はフルオレセイン蛍光造影法 FA: Fluorescein angiographyで診断できます。
豚脂様角膜裏面沈着物や虹彩結節などがみられる肉芽腫性ぶどう膜炎https://meisha.info/archives/6198では、網膜血管にも肉芽腫を示す病変がみられることがあります。
代表的な肉芽腫性ぶどう膜炎のサルコイドーシスなどでは、血管壁の染色と蛍光漏出がFAで不連続に分節状に観察されます(図左矢印)。
これは網膜血管(多くは静脈)周囲炎の所見で、血管壁あるいはその周囲に浸潤した炎症細胞による肉芽腫による変化と考えられています。
石原麻美. サルコイドーシス.眼科臨床エキスパート:所見から考えるぶどう膜炎第2版: 医学書院.126-32. 2022

一方非肉芽腫性ぶどう膜炎の代表のベーチェット病では、蛍光が網膜毛細血管からびまん性に漏出する[シダ状蛍光漏出](図右矢印)が特徴的です。
これはVEGFなど炎症性サイトカインによる血管透過性亢進によるもので、肉芽腫の有無にかかわらず観察されます。
ぶどう膜炎でみられるFA所見としては上記を含め表のようなものがあります。
大野重昭 他: ぶどう膜炎診療ガイドライン. 日本眼科学会雑誌 123:635-96.2019
表 8 :ぶどう膜炎の蛍光眼底造影スコア参照
