• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

[目にゴミが入った]

[目にゴミが入った]と訴えて眼科にかかる患者さんがいます。
入ったゴミ(異物)の部位によって結膜異物、角膜異物、眼内異物と呼ばれ、この順で重症になります。

結膜異物

多いのは庭木の作業や屋外レジャー中に、植物の一部や虫がまぶたの間から結膜嚢内に入り込むケースです。
結膜嚢を観察するために、上まぶたを翻転、あるいは下まぶたを引き下げて、入った異物をピンセットでつまみ出します。

角膜異物

金属加工の作業中に、欠けた鉄製の機械あるいは工作物の破片である鉄片がはねて、角膜表面にささります。
飛入してから数日経過すると図のように鉄片がさびて黒くなり、まわりの角膜実質内にさびが広がります。
鉄片を取り除くだけでなく、角膜ごと周囲のさびを削り取る必要があります。

眼内鉄片異物

[草刈り作業中に石の破片が飛び込んだ]と訴えるケースが多いですが、通常石ではなく欠けた電動草刈り機の刃の破片(鉄)が角膜あるいは強膜を貫通して眼球内に飛び込んでいます。
眼球内への細菌感染のリスク以外に、長期に留まるとイオン化した鉄の網膜毒性で眼球鉄症を生じます。
眼球内の鉄を頭部CT検査で確認できれば、硝子体手術などで摘出します。
MRI検査は磁場のために鉄が移動して眼球を障害するので禁忌です。