• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

ヘルテル眼球突出計

甲状腺眼症https://meisha.info/archives/408眼窩腫瘍https://meisha.info/archives/5007でみられる眼球突出の程度Hertel眼球突出計で評価します。
これは左右の眼窩骨縁を結ぶ基準線(図の頭部CT写真の黄点線)から角膜頂点までの垂直距離(図の赤矢印)の長さを患者さんとの対面検査で測定するものです。
柳沼重晴. 眼球突出検査. 眼科検査ガイド 第3版: 文光堂.157-8. 2022

以前に使用されていた半田屋製(図左上段)では、左右1対の直交する2枚の鏡の片方に角膜の側面像が、他方に目盛り板の数字が映る構造で、図左下段のようにして数値を読み取るわかりやすい仕組みでした。

しかし観察する方向が正面から少しズレると計測値が不正確になる欠点がありました。
その点を改良したイナミ製のもの(図右上段)が現在は広く使用されています。
図右下段の目盛り線に見える2本の赤線が1本に重なる方向からみた値が正確な眼球突出度になるよう設計されています。

ヘルテル眼球突出計を使用する際に重要な点は、眼窩骨外側部の骨縁を指で触れて、そこに眼球突出計の両サイドの爪の窪みをきっちり当てることです。
そのためには右アームを滑らせて適切な外眼角間距離に合わせる必要があります。
普段から眼科医同士、互いの眼球突出度測定の練習を積んでおくとよいです。