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結膜弛緩症

眼球結膜と眼瞼結膜

結膜炎としてよく知られる結膜は、眼球表面を覆う眼球結膜とまぶたの裏面を覆う眼瞼結膜から成ります。
両者はまぶたの奥(結膜円蓋部)でつながって粘膜の袋を作っています。
袋の入り口が上下のまぶたの間の瞼裂で、袋の底は粘膜上皮細胞でできた角膜上皮です。
袋の底にあたる角膜が前方に突出しているために、袋の容量は大きくありませんが、そこに少量の涙が貯留していて、袋の内面である粘膜上皮と涙を合わせて眼表面ocular surfaceと呼びます。

眼球結膜のたるみ

眼瞼結膜は下図左のごとく下層の瞼板に比較的強固に接着していますが、眼球結膜と下層の強膜の結合はゆるく、またたるみがあります。
そのおかげで例えば下転時には下図中央のように上方の眼球結膜のたるみが伸びて、眼球運動を制限することはありません。

結膜弛緩症

結膜弛緩症https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=16はこのたるみのある眼球結膜と下層の強膜との間の結合がさらにゆるくなることで、上図右のように下まぶたと角膜の間にたるんだ結膜のひだを作る状態です。
高度になるとひだになった結膜が角膜下部に乗り上げます。

結膜弛緩症の症状

結膜弛緩症の3大症状は異物感、間欠性流涙、結膜下出血https://meisha.info/archives/2035です。
さらに流涙とは逆のドライアイの原因となることもあります。
田聖花: 結膜弛緩症. OCULISTA 65: 31-37, 2018.