小児、若年者にみられる非感染性ぶどう膜炎としては、間質性腎炎ぶどう膜炎(TINU: tubulointerstitial nephritis with uveitis)症候群や若年性特発性関節炎(JIA: juvenile idiopathic arthritis)に伴う虹彩毛様体炎、および若年性慢性虹彩毛様体炎(JCI: juvenile chronic iridocyclitis)が重要です。
JCIはchronic iridocyclitis in young girlsとして報告されてきたように主に女児にみられる前部ぶどう膜炎です。
緩徐に発症後、慢性に経過して片眼性であってもいずれ両眼性になります。
角膜ボーマン膜のCa沈着である帯状角膜変性や虹彩後癒着が特徴です。
帯状角膜変性(図左矢印)による右眼の角膜混濁を指摘されて近医を受診後、大学を紹介されました。
前房内の炎症は明らかではなく、矯正視力も良好(1.2/1.2)のため近医でのフォローとなりました。
それから7年後の23歳時、虹彩後癒着(図中央と右、赤矢印)で散瞳しない(図中央の右眼の黄矢印部分では散瞳する)両眼の虹彩炎のため再度大学を紹介されました。

散瞳薬点眼、ステロイドの点眼と結膜下注射など行いましたが、癒着の解除はできませんでした。
ほぼ全周癒着でiris bombeによる眼圧上昇のリスクのある左眼にはYAGレーザー虹彩切開術(LI: laser iridotomy)https://meisha.info/archives/2058を施行しました。
その後両眼の白内障が進行して矯正視力が0.1/0.2と低下したため、24歳時に両眼の白内障手術 PEA/IOL https://meisha.info/archives/793を行い虹彩後癒着も解除しました。
1年後には後嚢混濁(後発白内障)PCO: posterior capsular opacificationで両眼とも視力低下したためYAGレーザー後嚢切開術https://meisha.info/archives/861を施行しました。
28歳時点で1.2/1.2の視力を維持していますが、両眼の前房内炎症と軽度の硝子体混濁が遷延する状態で、ステロイドの局所投与を状況に応じて追加しています。