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乱視

乱視は近視や遠視と同じ屈折異常に分類されます。
近視では遠見裸眼視力が低下します。
遠視では調節機能が低下すると、近見裸眼視力が低下します。
一方、近視での近見裸眼視力、あるいは遠視での遠見裸眼視力は通常正常です。
しかし乱視では遠見、近見いずれの裸眼視力も不良になりす。
https://meisha.info/archives/1514
乱視は近視や遠視と何が違うのでしょうか?

焦点位置と網膜

角膜と水晶体にはともに凸レンズ作用があり、共同して平行光線を集光させます。
その結果、無調節の近視では網膜の前方、遠視では網膜の後方に焦点ができます。
その焦点を凹または凸の球面レンズで移動させて網膜上にもってくればピントが合います。

乱視の焦線

しかし乱視ではこの焦点の代わりに直交する2本の焦線が前後に離れてでき、前焦線後焦線と呼ばれます。
焦点がないため球面レンズだけではピントが合いません。

円柱レンズ

乱視をメガネで矯正するには円柱レンズが必要です。
図は球面レンズと円柱レンズの3方向からの展開図と円柱レンズの元の立体図です。
凹レンズの円柱レンズは軸に垂直な面で光束を開散します。
そこで適当な凹レンズの円柱レンズを前焦線に軸を一致させて置くと、前焦線が後焦線の位置まで後退し、2本の焦線が合わさって焦点ができます。
この焦点を球面レンズで網膜上に移動させればピントの合った網膜像になります。

乱視の種類

2本の焦線と網膜との位置関係から、乱視は近視性乱視、遠視性乱視、雑性(混合)乱視に分類されます。

以上はメガネで矯正できる正乱視ですが、角膜の不整などによって、メガネレンズでは矯正できない乱視は不正乱視と呼ばれます。
円錐角膜がその代表です。