• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

白内障手術紹介時の運転制限

透明な水晶体が濁って視力が低下する白内障はポピュラーな眼科の病気です。
程度が軽い、片目がよく見えていて困らないなどの理由で手術は受けずに予防の点眼薬https://meisha.info/archives/782を処方されて経過観察されている患者さんは少なくありません。
しかし濁りが強くなり日常生活や仕事などに支障をきたすようになると、https://meisha.info/archives/3194水晶体乳化吸引術+眼内レンズ挿入術(PEA/IOL)という手術https://meisha.info/archives/793が必要になります。
白内障手術を行っていない診療所に通院中の患者さんは、手術可能施設に紹介されます。

白内障手術紹介時の運転制限

紹介先では手術の可否を確認するため両眼の散瞳検査を行いますが、検査後しばらくはまぶしく運転が困難になります。https://meisha.info/archives/4577
自身の運転で来院した患者さんでは帰宅時の交通事故のリスクが高まるため、後日、家族に送ってもらうか公共交通機関を利用するなどの方法で再受診するよう指示されて、当日の診察なしで帰されることがあります。
そのような不都合を防止するため表の依頼文を関係先の医療機関に配布している病院もあります。

糖尿病内科医へ

同様の依頼文は眼底検査を依頼する糖尿病内科医に対しても発送したいところです。

一般の眼科患者さんへ

さらに片目の視界に邪魔なゴミや糸くずが動いて見える飛蚊症の訴えで眼科を受診する患者さんは少なくありません。
大部分は無害ですが、裂孔原性網膜剝離の可能性もあるので両眼(飛蚊症のない目にも無症状の網膜裂孔があるリスクが高いため)散瞳検査を行う眼科医が多いです。https://meisha.info/archives/446
飛蚊症で眼科を受診する患者さんにも自身の運転は控えて受診することをあらかじめ伝えたいところですが、簡単ではありません。