• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

患者さん向け

老人環

高齢者の角膜周辺にみられる灰白色または黄色調のリング状混濁は老人環 arcus senilis corneaと呼ばれます。 角膜環 corneal arcusの一種で、白色の強膜との間に透明帯 lucid interva ...

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モノビジョンと白内障手術

不同視 屈折度数が左右の目で異なる状態は不同視と呼ばれます。3D以上の不同視差をメガネで完全矯正すると、左右の網膜像の大きさの違いが融像範囲を超える不等像視https://meisha.info/archives/378 ...

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読書に必要な近見視力

どの程度の視力低下なら超高齢者に白内障手術を勧めるか? 超高齢者(85-90歳以上)は日常生活でも活動性に乏しく、また手術に対する身体的予備力があまりないので、それなりの白内障があっても手術を勧めるかどうかの判断を迷うこ ...

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無症状の退行性下眼瞼内反

医療の目的 心筋梗塞や癌を治療する医師にとって医療の目的は[生命を守る]ことですが、眼科医の場合は[失明防止]と[生活の質QOL(quality of life)の改善]が目的です。放置すれば失明のリスクのある緑内障や網 ...

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メガネ処方/指導の疑問:眼科医編その1

背景 2025/2/18山梨大学眼科学習会に予定の[メガネ指導と処方]のレクチャーに関して、眼科医の方々にアンケート調査を行いました。その中の質問:[メガネに関して知りたいこと疑問に思うことがあれば記載ください]にいただ ...

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網膜色素変性の白内障手術

網膜色素変性の目は視野が高度に狭窄しても、中心窩の視細胞が障害される末期までは通常視力は良好です。ただし後嚢下や前極白内障https://meisha.info/archives/983で瞳孔中央が混濁すると、見えにくく ...

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核白内障による近視化

皮質白内障、後嚢下白内障とともに、核白内障は白内障の基本病型のひとつです。https://meisha.info/archives/983 核白内障と近視化 核白内障では水晶体核の屈折率が増加して水晶体皮質との差が拡大す ...

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メガネ指導その3:近用メガネ

調節と老視 正視や遠視の目では手元のスマホ画面を見る時(近方視という)、毛様体筋の収縮でチン小帯を弛緩させ、水晶体(若年では弾力性に富む)の厚みを増して屈折力を増強する調節を行い、画面上の文字にピントを合わせます。 しか ...

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メガネ指導その2:具体例

何本ものメガネを持っているのに使っていない高齢者に出会うことがあります。そのような高齢者にどのようにメガネを使用すればよいかという指導をするのは眼科医の役目です。 症例Aさん:75歳女性、主訴[見えにくい] RV = 0 ...

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EB視神経症早期発見のために

非結核性抗酸菌症とエタンブトール視神経症 非結核性抗酸菌(Nontuberculous Mycobacteria: NTM)症は近年増加傾向にあります。そのうち、肺M. avium症と肺M. intracellulare ...

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