• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

中心窩から視神経乳頭中心までは何mm?

視神経乳頭の位置と直径

マリオット盲点耳側15度の位置にある直径5度の絶対暗点で、視細胞を欠く視神経乳頭に対応します。
それでは固視点にあたる中心窩と視神経乳頭中心との間の距離は何mmでしょうか?

a tanθ

後極眼底は球面ですが、視神経乳頭までの範囲であれば平面とみなしてよいでしょう。
角度(θ)が15度であればその距離はa tan 15度と計算できますが、問題はaが何mmになるかです。

眼球のレンズ系と節点 nodal point

眼球の凸レンズは角膜と水晶体です。
このような複合レンズ系で光路を作図するには、前後2つの節点 nodal pointを定めます。
入射光は図の前側節点 N1に向かい、その角度を変えずに平行移動すれば後側節点 N2から射出する光路になります。
N2から網膜までの距離は眼軸長24mmの標準眼球では17mmです。

したがって視角θ= 15度(0.26ラジアン)の矢印の網膜像のサイズは、
17 mm x tan 0.26 = 4.6 mm
で、中心窩-視神経乳頭間は4.6mmということになります。
同様に視神経乳頭直径は1.5mmです。

黄斑と視野サイズ

このブログ先頭の図に示すように黄斑の直径はGassによれば5.5mm https://meisha.info/archives/4066黄斑の鼻側縁までは2.75mmになります。
その視野検査での位置はarctan (2.75/17)で0.16 (ラジアン)となり、9.2度です。
同様に直径1.5mmの中心窩の鼻側縁は2.5度となります。
OCTのマップ表示では黄斑をカバーする直径6mmの円内の厚み分布が表示されますが、この円の半径3mmも同様に計算すると10度になり、10度視野に対応していることがわかります。