• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

電子カルテの4分割写真

電子カルテのサブシステムであるクライオには4分割画像を作成する機能があります。
4分割の画面に配置する画像の比較で以下のメリットがあります。
1. 患者さんへのわかりやすい説明
2. 経時的変化の確認
3. 各種画像データの対応

1. 患者さんへの説明

眼底写真やOCT写真を示しての患者さんへの説明には正常画像との比較が必須です。
片眼性の病気の場合は患者さんの他眼の正常眼底とOCT図のように並べて配置することで、患眼の病変の理解が容易になります。
図左の右眼BRVOの黄斑浮腫を説明する際に、正常な左眼のOCT像を右下に配置することで、左下OCTでの黄斑浮腫像の理解が容易になります。

2. 経時的変化の確認

図左黄斑ジストロフィ図右クリスタリン網膜症など進行性の病気では数年間隔での写真を4枚並べることで進行の経過が理解できます。

3. 各種画像データの対応

カラー眼底写真(左上)、眼底自発蛍光(左下)、FA(右上)、IA、OCT、10度ハンフリー視野(右下)などの結果を適宜並べることで病態の理解が深まります。
図では中心窩付近から漏出した網膜下液が貯留する黄斑下方に対応する10度視野上方の感度低下が確認できます。

ハンフリー視野を眼底写真と対応させるには上下が反転していることに留意する必要があります。
少し手間はかかりますが、視野画像をPPTに取り出して上下反転させたものを再びインポートすれば、眼底変化に対応する視野変化を確認できます。