• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

目の痒みとまぶたの痒み

花粉症の時期で「目が痒い」と訴えて眼科を受診する患者さんがふえています。
7歳の女の子が母親に連れられて受診しました。
目が痒いというので市販のアレルギー性結膜炎の目薬をさしたが、よくならず右目が腫れたということです。

本人に直接「痒いのは目の玉?まぶたの裏?それともまぶたの表面なの?」と尋ねたところ、
「まぶたの表面で右のほうがひどい」と答えてくれました。

接触性皮膚炎

この子の場合は最初からまぶた表面の皮膚が痒かったようで、アレルギー性結膜炎ではなく接触性皮膚炎(かぶれ)であることを説明しました。
虫や植物の汁などをさわった手でまぶたに触れて起こりますが、よく手を洗うようにしていれば自然におさまります。
花粉のついた手でまぶたの表面をこすって起こることもありますが、その場合も治療は点眼薬ではなくプレドニン眼軟膏などの眼科用塗り薬をまぶたの皮膚にうすく塗ることです。

アレルギー性結膜炎の痒み

花粉症に伴うアレルギー性結膜炎では眼球結膜や眼瞼結膜で1型アレルギー反応が起きるので目の玉やまぶたの裏が痒いと感じます。https://meisha.info/archives/844
まぶたの表面の皮膚との違いがわかりにくいので、実際にまぶたの皮膚をさわりながら尋ねると、皮膚ではなく結膜であるまぶたの裏や目の玉の表面の痒みであると答えてくれます。

眼科問診の4W1H

眼科で症状を伝える時にはどちら(which)の目、目の玉かまぶたか(what)、目の玉であれば表面か奥か、まぶたであれば上か下か(where)、いつからか(when)、痒いのがごろごろするのか(how)の4W1Hを意識して伝えると誤解が少なくなります。
新聞記事のWho(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)の5W1HのうちのWhoは自分で、Whyは眼科医が考えてくれるので不要です。
代わりに右か左か両目のwhichは眼科では必須です。

このことは拙著「これで納得目の検査」(幻冬舎、飯島裕幸、2020)https://www.gentosha-book.com/products/9784344928879/にも説明しました。