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アレルギー性結膜炎の仕組みと治療薬

両目の痒みが特徴アレルギー性結膜炎は、子供から大人まで多くの人にみられる病気です。
白目の表面の眼球結膜やまぶたの裏の眼瞼結膜の炎症で、患者さんは目の玉やまぶたの裏が痒いと訴えます。
スギ花粉やダニの死骸成分(ハウスダスト)などがアレルゲンとなり、肥満細胞が主体となって起こる1型アレルギー反応です。

アレルギー性結膜炎の仕組み

肥満細胞は種々の化学物質を含む顆粒を蓄えた免疫細胞です。
アレルギー性結膜炎の目の結膜には、スギ花粉など特定のアレルゲンに反応するIgE抗体が多数突き刺さった肥満細胞が見られます。
このIgE抗体に対応するアレルゲンが結合すると、顆粒から多くの化学物質が放出されます。
そのうちのヒスタミンは知覚神経を刺激して激しい痒みを生じます。

抗アレルギー点眼薬

治療に使われる抗アレルギー点眼薬には2種類あります。
ひとつは、知覚神経の末端にヒスタミンが結合するのをブロックする抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)で、痒みの症状を直接的に抑えてくれます。
ちなみに胃潰瘍の治療に使われるのはヒスタミンH2受容体拮抗薬です。
最近発売されたアレジオンLXという目薬は痒みを抑える効果が強く長く効きますが、5mlの点眼液が3割負担でも1000円と高価なことが欠点です。
もうひとつは肥満細胞に働いてヒスタミンなどの化学物質の放出を抑えるメディエーター遊離抑制薬と呼ばれる薬です。
多くの種類がありますが、痒みを抑える効果は間接的でそれほど強くはありません。

ステロイド点眼薬

痒みに対してはアレルギー反応に関わる炎症細胞を広く抑えるステロイド点眼薬、フルメトロン(0.1%)も使用されます。
こちらは5mlが3割負担で60円程度で安価です。
ただしステロイド緑内障の副作用に注意が必要です。