• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

片目を隠して見え方チェック

以前、目の愛護デーのポスターに「片目を隠して見てみよう」というのがありました。
片目に病気があってそちらの視力や視野が障害されても、両目を開いてみていると反対側の目でよく見えるので、病気に気づかないことがよくあります。
そこで左右どちらかの目を自分の手で隠すと、隠していない方の目に異常があれば気付きます。
見る対象は、新聞の紙面でも、鏡に映った自分の顔(下図)でも、コンピュータのディスプレイでもよいです。

視野全体のかすみと視野の一部の暗点

見え方の異常には2種類あります。
片目で見た視野全体がかすむ原因の多くは白内障や角膜の濁り、あるいは硝子体混濁など眼球前半の病気です。
一方、視野の一部、すなわち鏡に映る自分の顔の左の口元などがよく見えないなどの暗点の多くは網膜や視神経の病気です。
このタイプの異常は片目を隠して鏡に映る自分の顔の目鼻口などのパーツを確認することで気付きます。
https://meisha.info/archives/331

アムスラーチャートでの暗点

加齢黄斑変性のスクリーニングに使用する黒地に白の格子縞が描かれたアムスラーチャート(図左)は像のゆがみである変視症の診断に用いられますが、暗点も検出できます(図右)。

初診患者への問診

私自身、見えにくいと訴える患者さんを診察する時には、必ず患者さんに片目を隠してもらい、対面する私の顔の見え方を左右眼で比較してもらうようにしています。
見え方の異常が上記の中心視野全体のかすみなのか、暗点なのか確認することは、初診医が診断をつける上で大切です。
またアムスラーチャートで線のゆがみとともに見えない部分を探して申告してもらうことは黄斑疾患での診療には特に重要です。