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高齢者の眼瞼下垂

眼瞼下垂はさまざまな原因で生じます。https://meisha.info/archives/1591
このうち、高齢者でよくみられる眼瞼下垂は腱膜性眼瞼下垂と呼ばれます。
まぶたをあける主要な筋肉は眼瞼挙筋で、上直筋の上に接して走行します。
多くの骨格筋は線維性の腱に移行して、関節を超えて骨に付着します。
眼瞼挙筋も同様に線維性の腱となって瞼板や皮膚に終止しますが、その形が扇形に拡がっているので腱膜と呼ばれます。

先天眼瞼下垂との違い

小児にみられる先天眼瞼下垂は眼瞼挙筋の筋細胞が線維化しているため、筋としての伸縮性が低下しています。
それに対して、高齢者の腱膜性眼瞼下垂では眼瞼挙筋自体には問題がありません。
ただしその先の腱膜が菲薄化したり瞼板や皮膚からはずれたりしているために、筋肉の収縮力が上まぶたに伝わらないためにまぶたが下がります。

治療

腱膜性眼瞼下垂の治療は挙筋腱膜修復術と呼ばれます。
皮膚を切開して瞼板表面とそれに連続する結膜裏面を露出します。
瞼板の上方に存在する挙筋腱膜を探し出してこれを瞼板表面に縫い付けます。

HCL眼瞼下垂

高齢者にみられる腱膜性眼瞼下垂は加齢が原因です。
同様の腱膜性眼瞼下垂はハードコンタクトレンズ(HCL)を30年以上常用していた比較的若年の(50台の)ユーザーにも見られます。
HCLを就寝前にはずす際に外側の上まぶたを斜め上に引き上げます。
長年のこの操作の繰り返しによって挙筋腱膜の菲薄化や断裂を生じると考えられています。