• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

視神経疾患の診断

眼底正常の視力/中心視野異常

視力低下と中心視野異常を示す患者さんの眼底を検査して異常がみられない場合、考慮するのは視神経あるいは頭蓋内視路の病気で、以下のような病気が含まれます。
(球後)視神経炎https://meisha.info/archives/2924(後部)虚血性視神経症https://meisha.info/archives/1497https://meisha.info/archives/1490遺伝性視神経症(Leber病)https://meisha.info/archives/993放射線視神経症、薬剤性視神経症(主にエタンブトールEB視神経症)https://meisha.info/archives/946栄養欠乏性視神経症https://meisha.info/archives/3101、外傷性視神経症、視神経腫瘍https://meisha.info/archives/3561、甲状腺視神経症、鼻性視神経症、脳腫瘍など。

鑑別上のポイント

表に示す発症経過https://meisha.info/archives/2813両眼性か片眼性か、エピソードなどに注目すると、ある程度診断を絞り込むことができます。

*注1:上顎洞癌など眼窩周囲の悪性腫瘍に対する放射線治療
*注2:視神経鞘髄膜腫、視神経グリオーマ(視神経膠腫)ではそれぞれ視神経乳頭に変化を生じることがある。

MRI像

表の疾患のうち半数程度はMRIが診断の決め手になります。

なお視神経や視路以外の病気として心因性視覚障害https://meisha.info/archives/1188詐病、眼底正常の錐体ジストロフィ、AZOORなどもあります。