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電カル:スケッチ VS 写真記録

病歴は[テキスト]と[図]で構成され、その記録媒体は以前は紙カルテでしたが、最近は電子カルテ(電カル)です。

電カル[図]のスケッチ VS 写真記録

紙カルテ時代の手書き文章が、電カルで読みやすくなった以外に、電カルの最大のメリットは眼底、前眼部(角膜や虹彩、水晶体)、外眼部(眼瞼、結膜)などの病変を写真として容易に記録できるようになったことでしょう。
紙カルテ時代のなごりで[お絵描きソフト]のスケッチを多用する眼科医もいますが、図は写真で残すことがおすすめです。

4分割画面の利用

4分割画面が利用できれば、カラー眼底と造影写真や自発蛍光写真を並べることで病変の理解が深まります。
図左の4分割写真は中心性漿液性脈絡網膜症です。左下のフルオレセイン蛍光造影写真での蛍光漏出点が左上のカラー眼底写真中心窩鼻側の網膜下白濁に一致することがわかります。また右上の眼底自発蛍光での過蛍光は網膜下液に由来するので、漿液性網膜剥離の範囲がわかります。
図右の4分割写真はレーベル粟粒血管腫症のフルオレセイン蛍光造影写真(右上)を参考に行ったレーザー光凝固治療の範囲が左下の写真でわかります。
これらの写真をプリントスクリーン機能でコピーして[クライオノート]など病歴本体に貼りつけておけば、[百聞は一見に如かず]です。

また異なる時期に撮影された写真を並べることで病変の経時的変化も容易に把握できます。https://meisha.info/archives/4318

スキャン取り込み

[クライオ]などの電カルサブシステムでは眼底カメラやOCT画像をそのまま取り込めます。
しかしそのようなシステムが導入されていなくても、多少手間はかかりますが、撮影された写真のプリントをスキャン画像として取り込むことは可能です。
筆者は旧式の眼底カメラで撮影した眼底写真だけでなく、プリントアウトした前眼部画像もスキャンして電カルに取り込むようにしています。
さらに外眼部については最近の高性能のスマホカメラを利用すれば、下図のように十分実用に足る写真がとれるので、これもプリントアウトしてスキャン画像として電カルに取り込むようにしています。