• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

霰粒腫

霰粒腫(めいぼ)は麦粒腫(ものもらい)とともにまぶたのできものの代表です。
霰粒腫と麦粒腫の違いは感染の有無です。

麦粒腫は細菌感染

麦粒腫はまつげの出口(睫毛根部)にある油や汗の分泌腺に細菌(主に黄色ブドウ球菌)が感染して起こる急性化膿性炎症です。
https://meisha.info/archives/596
まぶたが赤く腫れて痛みを訴えます。
治療は細菌の増殖を抑える抗菌薬の飲み薬や軟膏です。

霰粒腫は非感染性異物肉芽腫

それに対して霰粒腫は上下のまぶたの後方部分(眼瞼後葉という)の瞼板内に多数あるマイボーム腺から分泌される油が変性して、これを異物と認識してリンパ球などが攻撃する非感染性の慢性炎症です。
そのため麦粒腫と違って痛みはありません。また抗菌薬ではよくなりません。



炎症の原因となる油が瞼板内に留まっているかどうかで霰粒腫は2つのタイプに分かれます。
限局型では油は瞼板内に限局しているため、まぶたにしこりを触れますが通常発赤はありません。
一方、瞼板の外に油が漏れ出て、皮下で炎症を起こすびまん型では、痛みはないものの赤く腫れることがあり、麦粒腫とまちがえられることがあります。

霰粒腫の治療

小さいものは治療なしの経過観察で自然におさまります。
大きくなった場合にはステロイドの軟膏や皮下注射で小さくすることがあります。
びまん型では皮膚または裏の眼瞼結膜を切開して、原因となった油を掻き出す外来手術(霰粒腫摘出術)を行います。