• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

山梨の目医者 投稿一覧

続発性、医原性のERM

黄斑前膜(または網膜上膜ERM: epiretinal membrane)は、表面に張った増殖膜が収縮することで黄斑部の網膜にしわができる病気で、主要な症状はものがゆがんでみえる変視症です。https://meisha. ...

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網膜の血管腫様病変:VPT (R)

網膜の血管腫としてはフォンヒッペルリンドー(VHL)病が有名です。 VHL病の網膜血管腫 VHL: Von Hippel-Lindau病は3番染色体に存在する癌抑制遺伝子、VHL 遺伝子の変異によって脳脊髄の血管腫、腎細 ...

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APMPPE と VKH の鑑別

APMPPE(急性後部多発性斑状色素上皮症)https://meisha.info/archives/4950とVKH(フォークト-小柳-原田病)https://meisha.info/archives/1720はともに ...

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APMPPE 急性後部多発性斑状色素上皮症

APMPPEは Acute posterior multifocal placoid pigment epitheliopathy(急性後部多発性斑状色素上皮症)の頭文字で、命名のごとく眼底後極に斑状の白斑を多発性に生じ ...

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結膜下出血の患者説明

結膜とその下の強膜との間に出血が貯留する結膜下出血は、眼科外来ではありふれた病気です。 結膜下出血の症状と経過 白目が真っ赤で目立ちますが、痛み、痒みや目やになどの症状はありません。https://meisha.info ...

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外傷性黄斑円孔

特発性黄斑円孔 高齢者にみられる黄斑円孔https://meisha.info/archives/236は後部硝子体剥離PVDに伴って生じる特発性黄斑円孔です。後部硝子体膜が中心窩を残してその周囲で剥離すると、中心窩の神 ...

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コロボーマ

眼球発生の基となる第一次眼胞primary optic vesicleは胎生3週頃に神経外胚葉から生じます。その後、眼胞は陥凹して内外2層から成る眼胚(第二次眼胞)optic cupを形成し、内板は神経網膜に、外板は網膜 ...

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涙小管炎

涙小管炎の代表的所見は拡張した涙点周囲の発赤腫脹と多量の膿、周囲結膜の充血、眼瞼腫脹などで、中高年の女性に多くみられます。傷ついた涙小管粘膜での慢性の細菌感染によって菌石(涙石、菌塊)が涙小管内に形成され、抗菌薬点眼に抵 ...

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Herringの法則とHess赤緑試験

Herringの法則 右方視や左方視、上方視、下方視のように両眼が同じ方向を向く眼球運動は[むき運動]で、その際に働く両側の外眼筋を[ともむき筋]と呼びます。たとえば右方視の際の右:外直筋と左:内直筋の組み合わせ、右上方 ...

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眼科専門医試験の病理組織問題

眼科専門医試験には病理組織の写真をみて解答する問題が毎回2-3題出題されます。そこで最近3年分の出題内容を調べてみました。 2023年、問題10:45/F 眼瞼基底細胞癌 眼瞼基底細胞癌の多くは図のような潰瘍を伴う結節型 ...

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