• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

山梨の目医者 投稿一覧

結膜下出血の患者説明

結膜とその下の強膜との間に出血が貯留する結膜下出血は、眼科外来ではありふれた病気です。 結膜下出血の症状と経過 白目が真っ赤で目立ちますが、痛み、痒みや目やになどの症状はありません。https://meisha.info ...

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外傷性黄斑円孔

特発性黄斑円孔 高齢者にみられる黄斑円孔https://meisha.info/archives/236は後部硝子体剥離PVDに伴って生じる特発性黄斑円孔です。後部硝子体膜が中心窩を残してその周囲で剥離すると、中心窩の神 ...

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コロボーマ

眼球発生の基となる第一次眼胞primary optic vesicleは胎生3週頃に神経外胚葉から生じます。その後、眼胞は陥凹して内外2層から成る眼胚(第二次眼胞)optic cupを形成し、内板は神経網膜に、外板は網膜 ...

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涙小管炎

涙小管炎の代表的所見は拡張した涙点周囲の発赤腫脹と多量の膿、周囲結膜の充血、眼瞼腫脹などで、中高年の女性に多くみられます。傷ついた涙小管粘膜での慢性の細菌感染によって菌石(涙石、菌塊)が涙小管内に形成され、抗菌薬点眼に抵 ...

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Herringの法則とHess赤緑試験

Herringの法則 右方視や左方視、上方視、下方視のように両眼が同じ方向を向く眼球運動は[むき運動]で、その際に働く両側の外眼筋を[ともむき筋]と呼びます。たとえば右方視の際の右:外直筋と左:内直筋の組み合わせ、右上方 ...

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眼科専門医試験の病理組織問題

眼科専門医試験には病理組織の写真をみて解答する問題が毎回2-3題出題されます。そこで最近3年分の出題内容を調べてみました。 2023年、問題10:45/F 眼瞼基底細胞癌 眼瞼基底細胞癌の多くは図のような潰瘍を伴う結節型 ...

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角膜知覚計

本ブログは2020/8にスタートして2023/12/31時点で475記事を数えます。若手眼科医に読まれているせいか、2024年正月には[このブログが専門医試験に大変役立ちました]という年賀状が筆者宛てに届きました。 20 ...

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ヘスチャートの読み方 3:両眼性障害

複視の原因が片眼性で単筋の障害であれば、ヘスチャートの[田の四角]が小さい眼の結果から障害筋を同定https://meisha.info/archives/4863することが可能です。木村亜紀子: Hess赤緑試験. 眼 ...

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ヘスチャートの読み方 2:両眼同大

前回、片眼性の眼球運動障害のヘスチャートを説明しました。https://meisha.info/archives/4863片眼性では左右の[田の四角]の大きさが異なり、小さいほうが眼球運動障害のある目です。さらにその[田 ...

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ヘスチャートの読み方 1:片眼性障害

複視を訴える患者さんの診察の前にヘス赤緑試験をオーダーする眼科医がいますが、これは正しくありません。https://meisha.info/archives/4621 対座法 → ヘス 複視の診療では患者さんが訴える像の ...

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