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片眼エスターマン視野

進行性の求心性視野狭窄が特徴の網膜色素変性https://meisha.info/archives/726の視野検査としてはゴールドマン視野検査 GP が一般的です。
網膜色素変性診療ガイドライン(日眼会誌 120:846-61.2016)にはGPは[病初期の視野狭窄のスクリーニングに有用であるとともに,周辺部を含めた視野全体の状態の把握ができるため,視野障害の程度判定に用いられる]とされています。
しかし同時に[視野狭窄の進行の定量化や,治療効果の判定には,検査結果のばらつきが課題]であり、かつ[安定した結果を得るためには,熟練した検査員による実施が不可欠]との指摘もされています。
これらGPの欠点ハンフリー視野計などの自動視野計にて解決可能です。

両眼開放エスターマン検査

ハンフリー視野計などに搭載されているエスターマン検査は、周辺70度までを検査対象として行う静的視野検査の閾値上刺激検査(スクリーニング検査)で、刺激視標はゴールドマン視野計のⅢ-4に相当します。

両眼開放エスターマンテストhttps://meisha.info/archives/2869身体障害者や障害年金の視覚障害の視野障害を認定する基準である[両眼開放視認点数]の検査法に認定されたため、https://meisha.info/archives/2862現在では広く行われるようになっています。

片眼エスターマン検査

あまり知られていませんが、エスターマン検査には両眼開放以外に[片眼スクリーニングテスト]があり、網膜色素変性などの網膜ジストロフィ患者さんの周辺視野の状態の評価に利用できます。
両眼開放では下方に重みをつけた水平70度までの120点が検査されますが、片眼では鼻側50度から耳側70度までに配置された100点が検査されます。

症例

図上段は両眼5-10度の中心視野が残る網膜色素変性の眼底自発蛍光とハンフリー中心30-2視野検査結果です。
30度よりも周辺の視野の状況をチェックする目的で、ゴールドマン視野計の代わりに行った片眼エスターマン検査の結果下段に示しています。
両眼とも周辺視野が残っていないことが確認できました。