• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

ぶどう膜

ベーチェット病 BD 治療のパラダイムシフト

パラダイムシフト(paradigm shift)とは[時代を支配する考え方が劇的に変化すること]です。筆者の眼科医人生45年の間に起こった眼科治療上のパラダイムシフトとしては白内障手術(1980年代までは眼内レンズ挿入さ ...

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虹彩後癒着とアトロピン点眼

片眼性の充血、眼痛、視力低下で発症する急性前部ぶどう膜炎 AAU: acute anterior uveitisでは、血漿タンパクが前房中に漏れ出し(前房内フレア)、その結果フィブリンが析出して虹彩後面と水晶体前面が癒着 ...

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虹彩色素上皮嚢胞と虹彩実質嚢胞

虹彩嚢胞 iris cyst(日眼用語集では虹彩嚢腫とされている)には虹彩色素上皮嚢胞と虹彩実質嚢胞が区別されます。後藤浩. 眼内腫瘍アトラス: 医学書院.5-9. 2019 虹彩色素上皮嚢胞 虹彩色素上皮嚢胞 iris ...

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結核性ぶどう膜炎

日本は結核の中蔓延国で、2016年の人口10万人当たりの罹患率は13.9です。2009年の日本眼炎症学会による調査では,結核はぶどう膜炎の原因の1.4%を占めるとされています。高瀬博: 結核の診断と治療. 臨床眼科 72 ...

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急性網膜壊死 ARN

角膜裏面の大小の白色付着物、すなわち豚脂様角膜後面沈着物 KPが見られ、前房内に炎症細胞(セル)が観察されれば、肉芽腫性ぶどう膜炎と診断されます。さらに炎症細胞による硝子体混濁を伴い、眼底周辺部に白色滲出性変化が見られる ...

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転移性虹彩腫瘍

虹彩、毛様体、脈絡膜はいずれもメラニン色素を含み血流が豊富でぶどう膜と呼ばれます。このうち悪性腫瘍の転移の多くは脈絡膜でhttps://meisha.info/archives/2423、虹彩転移は比較的まれです。原発巣 ...

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転移性脈絡膜腫瘍

癌治療の進歩による生存率の向上https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20211110c.htmlに伴い、眼科領域でも転移性腫瘍を診察する機会は増えています。転移先で最も多いのは、血流 ...

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原田病(VKH)の白髪と夕焼け状眼底

フォークト―小柳―原田病(VKH) スイス人のAlfred Vogtと小柳美三、原田永之助の3人が別個に発見して報告したフォークト―小柳―原田病(Vogt-Koyanagi-Harada disease)は3人の頭文字を ...

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脈絡膜メラノーマ

メラノーマ(悪性黒色腫)はメラニン色素を作る細胞、メラノサイトの癌化により発生する皮膚の悪性腫瘍です。白人では人口10万人あたり年間20人以上の発症がありますが、黄色人種である日本人ではその20分の1程度です。https ...

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眼トキソプラズマ症の治療薬

眼トキソプラズマ症https://meisha.info/archives/1059の治療薬には葉酸合成阻害薬とマクロライド系抗菌薬があります。 葉酸合成阻害薬 眼トキソプラズマ症治療の海外でのスタンダードは、スルファジ ...

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