• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

ぶどう膜

感染性ぶどう膜炎とステロイド

感染性ぶどう膜炎の病原微生物 ぶどう膜炎診療ガイドラインhttps://meisha.info/archives/4717の各論では、本邦でよく経験される感染性ぶどう膜炎、9疾患が解説されています。原因となる病原微生物は ...

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ぶどう膜炎の分類

ぶどう膜炎 uveitis は本来、ぶどう膜uveaに含まれる虹彩、毛様体、脈絡膜での炎症を意味しますが、現在では硝子体、網膜、強膜も含め眼球内に生じる炎症、すなわち内眼炎 intraocular inflammatio ...

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梅毒によるASPPC: acute syphilitic posterior placoid chorioretinitis

性感染症である梅毒は世界的に増加傾向です。日本では2012年(平成24年)までは年間届け出数が千人未満でしたが、10年後の2022年には1万人を超えるという急激な増加を示しています。https://www.gov-onl ...

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ハッチンソン徴候

帯状疱疹は帯状に生じる有痛性の皮疹で、免疫機能の低下などで再活性化した水痘帯状疱疹ウィルス(VZV)の回帰感染が原因です。このうち三叉神経節に潜伏感染したVZVが三叉神経第1枝(Ⅴ1)である眼神経を経由して拡がると、その ...

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結膜下注射と徐放効果

目への注射部位はさまざまです。https://meisha.info/archives/119虹彩後癒着を起こしかけた前部ぶどう膜炎では、アトロピン点眼に加えて、デカドロンなどステロイドの結膜下注射が効果的です。http ...

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ベーチェット病 BD 治療のパラダイムシフト

パラダイムシフト(paradigm shift)とは[時代を支配する考え方が劇的に変化すること]です。筆者の眼科医人生45年の間に起こった眼科治療上のパラダイムシフトとしては白内障手術(1980年代までは眼内レンズ挿入さ ...

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虹彩後癒着とアトロピン点眼

片眼性の充血、眼痛、視力低下で発症する急性前部ぶどう膜炎 AAU: acute anterior uveitisでは、血漿タンパクが前房中に漏れ出し(前房内フレア)、その結果フィブリンが析出して虹彩後面と水晶体前面が癒着 ...

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虹彩色素上皮嚢胞と虹彩実質嚢胞

虹彩嚢胞 iris cyst(日眼用語集では虹彩嚢腫とされている)には虹彩色素上皮嚢胞と虹彩実質嚢胞が区別されます。後藤浩. 眼内腫瘍アトラス: 医学書院.5-9. 2019 虹彩色素上皮嚢胞 虹彩色素上皮嚢胞 iris ...

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結核性ぶどう膜炎

日本は結核の中蔓延国で、2016年の人口10万人当たりの罹患率は13.9です。2009年の日本眼炎症学会による調査では,結核はぶどう膜炎の原因の1.4%を占めるとされています。高瀬博: 結核の診断と治療. 臨床眼科 72 ...

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急性網膜壊死 ARN

角膜裏面の大小の白色付着物、すなわち豚脂様角膜後面沈着物 KPが見られ、前房内に炎症細胞(セル)が観察されれば、肉芽腫性ぶどう膜炎と診断されます。さらに炎症細胞による硝子体混濁を伴い、眼底周辺部に白色滲出性変化が見られる ...

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