• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

新着情報

視神経炎と虚血性視神経症

片目が急に見えなくなり、眼底検査で視神経乳頭の腫脹がみられるケースの多くは、視神経乳頭炎か前部虚血性視神経症です。両者を鑑別するポイントは発症経過と眼球運動痛です。 発症経過の違い 両者とも患者さんの訴えは「急に見えなく ...

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先天赤緑色覚異常の検査

先天色覚異常のほとんどは先天赤緑色覚異常です。光の波長によって緑-黄緑-黄-橙-赤と変化する色相は、異常者には似通って見えるため仮性同色(混同色)と呼ばれます。仮性同色を利用して異常者を検出する検査は仮性同色表と呼ばれ、 ...

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先天赤緑色覚異常

ヒトの網膜は380 nm(ナノメートル)から780nmの間の可視光の波長をS錐体、M錐体、L錐体の3種類の錐体によって色の違いとして認識しています。例えば550nmの光はM錐体を70%、L錐体の80%を刺激することでヒト ...

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傾斜乳頭症候群TDSの漿液性網膜剥離SRD

傾斜乳頭症候群(TDS: Tilted disc syndrome)は視神経乳頭が図左のように下方あるいは下鼻側を向いて傾く先天異常です。同時に図右(図左の点線矢印でのOCT断面)のように下方強膜が後方にカーブする後部ぶ ...

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片目を隠して見え方チェック

以前、目の愛護デーのポスターに「片目を隠して見てみよう」というのがありました。視力や視野が障害され病気が片目にあっても、反対側の目が正常だと両目ではよく見えるので病気に気づかないのです。そこで左右いずれかの目を自分の手で ...

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近視性単純黄斑出血

CNVによる出血と単純黄斑出血 強度近視眼にみられる黄斑部出血には、近視性脈絡膜新生血管myopic CNVによる出血とCNVなしに出血する単純黄斑出血があります。後者は眼軸長延長に伴うブルッフ膜/脈絡膜毛細血管板複合体 ...

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固定内斜視と近視性斜視

強度近視眼では眼球が動かなくなって内下転位に固定されることがあり、固定内斜視myopic strabismus fixusと呼ばれます。眼軸の延長で眼球後部が上直筋と外直筋の間から脱臼することが原因です。治療は両直筋の筋 ...

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眼運動神経麻痺の経過と手術判断

眼運動神経麻痺は眼球運動に関わる脳神経3, 4, 6番の麻痺による眼球運動障害です。https://meisha.info/archives/1114複視、頭位異常、眼瞼下垂などの症状がみられます。原因として血管性、外傷 ...

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ヒドロキシクロロキン (HCQ) 網膜症

全身性エリテマトーデス:SLE 全身性エリテマトーデス(SLE: Systemic Lupus Erythematosus)は皮膚や関節、腎臓など多臓器に障害をもたらす難病です。日本には難病登録された患者さんが6万人以上 ...

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クロロキン網膜症

全身性エリテマトーデス(SLE: Systemic lupus erythematosus)と皮膚エリテマトーデス(CLE)の治療薬として2015年にヒドロキシクロロキン(HCQ:Hydroxychloroquine S ...

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