• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

眼瞼/眼窩/涙道

眼窩リンパ増殖性疾患

眼窩疾患のうちMRIで病型がある程度診断できる涙腺多型腺腫(図)や眼窩海綿状血管腫などは通常、外科的に全摘出されます。 一方、眼窩内組織の隙間を埋めるmoldingという広がり方をすることもある悪性リンパ腫などでは全摘出 ...

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涙腺部の悪性リンパ腫

上まぶたの外側に無痛性のしこりを触れる場合、悪性リンパ腫やミクリッツ病(IgG4関連疾患の涙腺病変)が疑われます。痛みを伴い発赤する場合は感染症である急性涙腺炎を疑います。 画像所見 診断には眼窩の3方向のMRI検査が有 ...

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霰粒腫の治療

霰粒腫は非感染性の慢性炎症で、マイボーム腺の導管の閉塞で貯留した変性油脂に対する異物肉芽腫が本態です。https://meisha.info/archives/627霰粒腫の大きさや重症度によって以下の治療法を選択します ...

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高齢者の下眼瞼内反

高齢者の眼瞼内反の多くは、下まぶたの縁が角膜側に倒れ込んでまつ毛が角膜に接触するもので、異物感や点状表層角膜症(SPK)を生じます。下まぶたの皮膚を下方に引っ張り出すと、まつ毛は一時的に角膜から離れますが、瞬きをすると元 ...

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眼筋型MGの診断

重症筋無力症 MG: myasthenia gravisでは眼筋や四肢、体幹筋の筋力が低下します。そのため、眼瞼下垂、眼球運動障害(による複視)、顔面筋力低下、構音障害、嚥下障害、咀嚼障害、頸部筋力低下、四肢筋力低下、呼 ...

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重症筋無力症MGの眼筋型

後天性の眼瞼下垂https://meisha.info/archives/1083をみた場合、重症筋無力症MG: myasthenia gravis https://meisha.info/archives/1140は重 ...

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眼瞼皮膚弛緩症

眼瞼下垂は上まぶたの下縁が下降して瞳孔にかかり、上方視野が見えづらくなる状態です。一方まぶたの皮膚が垂れ下がって瞳孔を隠す眼瞼皮膚弛緩症では、まぶた下縁の位置は正常のことも多く、偽眼瞼下垂と呼ばれます。偽眼瞼下垂には眉毛 ...

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点眼薬つけすぎによる外眼角炎

目頭(めがしら)は内眼角、目尻(めじり)は外眼角と呼ばれます。上下のまぶたの接触眼瞼皮膚炎https://meisha.info/archives/2109は外眼角の皮膚に及ぶこともあります。しかしまぶたの中央はなんとも ...

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接触眼瞼皮膚炎とネオメドロールEE眼軟膏

眼瞼の構造 眼瞼は皮膚側の前葉と結膜側の後葉に分かれます。前葉の主体は眼輪筋で眼瞼縁には脂腺と汗腺を有する睫毛根が存在します。後葉の主体は瞼板で内部にマイボーム腺が含まれます。 眼瞼炎の分類 以前のこのブログで角膜病変に ...

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腱膜性眼瞼下垂

眼瞼下垂はさまざまな原因で生じます。https://meisha.info/archives/1083このうち、高齢者でよくみられる眼瞼下垂は腱膜性眼瞼下垂と呼ばれます。多くの骨格筋は線維性の腱に移行して、関節を超えて骨 ...

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