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遠見のみ軽度の同側性複視を訴える高齢者

東京で開催された大学時代の同窓会で、70歳の友人から[運転時にセンターラインがダブってみえるが何の病気だろうか]との相談を受けました。

遠見同側性複視の確認

[運転中にセンターラインがだぶる]というのは遠見時の同側性複視の症状で、sagging eye 症候群https://meisha.info/archives/2709の患者さんがよく訴えます。

症状を確認するために会場内の柱を両目で見てもらうと、やはり[柱が左右に2本みえる]と言います。
そこで左目を手で隠して左右2本の柱のどちらが消えるか尋ねると、[左が消える]というので遠見での同側性複視https://meisha.info/archives/4557だとわかります。

症状のまとめ

遠見では同側性複視ですが、スマホの文字はダブらないので近見複視はありません。
最近気づいたものの発症は突発性ではないそうです。(突発性なら血管性眼運動神経麻痺https://meisha.info/archives/1114を疑います。)
近視のメガネをかけていますが、強度近視ではないので近視性斜視https://meisha.info/archives/1424ではありません。
症状の特徴表のごとくです。

アドバイス

この条件にあてはまる最も可能性の高い病態はsagging eye 症候群https://meisha.info/archives/2663など加齢関連斜視です。
著者が診察できる山梨まで来てもらうわけにはいきませんので、[あなたの病気は最近わかってきたsagging eye 症候群を含む加齢関連斜視の可能性が高いです。斜視専門の都内の眼科でみてもらってください。おそらくはプリズムめがねhttps://meisha.info/archives/922で解決しますよ。]とアドバイスしました。