• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

[目が痛い]

[目が痛い]は眼科を受診する患者さんに多い訴えのひとつです。
原因はさまざまでその原因捜査には、[どちらの目のどこが痛いのか?]を患者さんから正しく聴き出す必要があります。

[両目が痛い]

まずどちらの目が痛いのか?尋ねてみましょう。
両目が痛い、あるいは両目の間の眉間が痛いという場合、眼精疲労https://meisha.info/archives/910の可能性があります。
原因となる近視メガネの過矯正https://meisha.info/archives/259間欠性外斜視などの有無を調べます。

[目の奥が痛い]

目玉ではなくその周りや奥が痛い場合には頭痛や副鼻腔の病気の可能性があります。
眼球は眼窩という骨の中に納まっていて、その上方と後方には脳があり、下方には上顎洞、両側の眼窩の間には篩骨洞という副鼻腔があります。

さまざまなタイプの頭痛や副鼻腔炎による痛みを[目の痛み]と訴える患者さんは少なくありません。
また眼窩の炎症である甲状腺眼症https://meisha.info/archives/408眼窩蜂窩織炎、あるいは視神経炎https://meisha.info/archives/1490などでも[目の奥が痛い]と訴えます。

[まぶたの痛み]

目とはいっても目玉ではなくまぶたの痛みのこともあります。
細菌感染によるまぶたの化膿性炎症、すなわち麦粒腫https://meisha.info/archives/596はまぶたの皮膚をさわるだけで痛いというので鑑別は簡単です。

[眼球表面の痛み]

左右の目のうち、例えば[右の目が痛い]と答えた場合、その痛みは目の表面なのか目の中、あるいは目の奥なのかを尋ねましょう。
目の表面の痛みは角膜か結膜の問題で、原因の多くは角膜上皮びらん(点状表層角膜症:SPK)https://meisha.info/archives/608です。
さらに角膜上皮びらんの原因としてはドライアイ、紫外線、コンタクトレンズ、顔面神経麻痺(兎眼)、逆さまつ毛、点眼薬の防腐剤などがあります。

[眼球内部あるいは眼球自体の痛み]

目の表面の痛みはベノキシールという麻酔薬の点眼でおさまります。
そうではない場合、虹彩炎など眼球内部の炎症による痛みの可能性があります。
急性緑内障発作https://meisha.info/archives/826による眼圧上昇の痛みも点眼麻酔では消えず、眼球全体が激しく痛みます。