白点状眼底（眼底白点症）

多数の白点が眼底にみられる夜盲症には表の2つがあります。日眼用語集第6版で白点状眼底と白点状網膜症と記載される病気は以前の邦語論文でそれぞれ眼底白点症、白点状網膜炎として報告されています。後者は多数の白点がみられる網膜色 ...

黄斑前膜ERM

山梨の目医者
2021年7月27日
患者さん向け, 眼底の病気, 眼科医向け, cotton ball sign, ERM, 中心窩陥凹消失, 変視症

黄斑前膜は40歳以上の4％にみられるポピュラーな黄斑疾患です。Miyazaki M et al.: Prevalence and risk factors for epiretinal membranes in a Ja ...

強度近視眼の黄斑出血

単純黄斑出血と脈絡膜新生血管による出血強度近視眼に黄斑出血を生じた場合、以下の2つを区別する必要があります。1. 単純黄斑出血 SH: simple hemorrhage2. 近視性脈絡膜新生血管 mCNV: myop ...

テルソン症候群

山梨の目医者
2021年7月24日
眼底の病気, 眼科医向け, テルソン症候群, 内境界膜下出血, 網膜中心静脈圧上昇説

くも膜下出血 SAH: subarachnoid hemorrhage は脳動脈瘤の破裂などによって頭蓋内のくも膜下腔に出血し、命を失うこともある怖い病気です。激しい頭痛の後、意識が消失しますが、緊急搬送された脳外科病院 ...

網膜有髄神経線維

網膜有髄神経線維は網膜神経線維の走行に沿う白色刷毛状の眼底異常です。多くは視神経乳頭に連続してみられますが、乳頭から離れて見られることもあります。多くは無症状で人間ドックや健康診断での眼底写真で偶然に発見されます。有髄 ...

星状硝子体症AH自体による視力低下

山梨の目医者
2021年7月18日
眼底の病気, 眼科医向け, asteroid body, 超広角眼底カメラ, 飛蚊症

眼底観察が困難なほどの星状硝子体症asteroid hyalosis: AHであっても通常、その目の矯正視力は正常で、飛蚊症floatersを訴えることもまれです。https://meisha.info/archives ...

星状硝子体症 asteroid hyalosis: AH

山梨の目医者
2021年7月16日
眼底の病気, 眼科医向け, 星状硝子体症, 硝子体閃輝症, 糖尿病網膜症, 閃輝性融解

多数の黄白色、粒状混濁が硝子体腔内に見られる病態は星状硝子体症asteroid hyalosis: AHと呼ばれます。混濁の原因はasteroid body（星状体、星芒体）と呼ばれ、細隙灯顕微鏡や眼底写真で確認できま ...

中近の累進屈折力レンズ

眼科医とメガネ処方メガネ処方は眼科医が行う重要な診療行為のひとつです。しかし多くの画像検査や手術技術の習得に忙しい最近の眼科医には、メガネ処方の技能習得は後回しになりがちのようです。さらに自身が老視未経験の40歳以下の ...

マドックスMaddoxダブルロッドテスト

山梨の目医者
2021年7月10日
斜視/眼球運動, 眼科医向け, マドックスダブルロッドテスト, マドックス杆, 回旋斜視角

複視で多いのは同側性複視や交差性複視のhttps://meisha.info/archives/365水平複視です。それ以外に垂直方向にズレる上下複視や、回旋複視https://meisha.info/archives/ ...

回旋複視と手術治療

山梨の目医者
2021年7月9日
斜視/眼球運動, 眼科医向け, マドックスダブルロッドテスト, 下直筋鼻側移動術, 滑車神経麻痺

回旋複視はプリズムメガネでは対応できないことを前回解説しました。https://meisha.info/archives/1744 症例：52歳男性 Aさんは小脳動静脈奇形(AVM)からのクモ膜下出血で緊急入院して手術を ...

白点状眼底（眼底白点症）