• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

山梨の目医者 投稿一覧

眼トキソプラズマ症の治療薬

眼トキソプラズマ症https://meisha.info/archives/1059の治療薬には葉酸合成阻害薬とマクロライド系抗菌薬があります。 葉酸合成阻害薬 眼トキソプラズマ症治療の海外でのスタンダードは、スルファジ ...

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眼トキソプラズマ症のOCT所見

眼トキソプラズマ症はトキソプラズマ原虫のタキゾイトtachyzoite(急増虫体、栄養体とも呼ばれる)https://meisha.info/archives/1049が、細胞内寄生して増殖するために、網膜の神経細胞が壊 ...

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トキソプラズマの生活史とヒトへの感染

寄生虫は原虫protozoaと蠕虫helminthに大別されます。原虫は単細胞で蠕虫は多細胞ですが、いずれも真核生物で原核生物の細菌とは異なります。蠕虫による眼感染症にはイヌ回虫やネコ回虫の幼虫移行症であるトキソカラ症h ...

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人畜共通感染症

人畜共通感染症(zoonosis、人獣共通感染症ともいう)はヒトと他の脊椎動物の間を病原体が自然に伝播する感染症です。眼科に関係するものとして、網脈絡膜炎を生じるトキソプラズマ症やトキソカラ症、視神経網膜炎などを生じる猫 ...

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イベルメクチンによる河川盲目症の撲滅

感染症の原因である病原体には細菌、真菌、ウィルス、寄生虫などが含まれます。一方、生物は細胞核の有無によって原核生物と真核生物に分類されますが、細菌は原核生物であり、真菌と寄生虫は真核生物です(ウィルスは細胞をもたず、自己 ...

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河川盲目症:オンコセルカ症

イベルメクチン 2015年のノーベル生理学・医学賞は「線虫nematode寄生による感染症の新たな治療法の研究」で、大村智先生が受賞しました。大村先生が発見した放線菌(Streptomyces avermectinius ...

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外傷性緑内障

右の視力低下と眼痛を訴える34歳男性が近医を受診し、右角膜には浮腫がみられて矯正視力は0.9/1.2、眼圧は68/16mmHgでした。翌日の大学病院への紹介受診時には、緑内障点眼薬とダイアモックス内服にて眼圧は20/18 ...

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隔壁を伴う原田病の網膜剥離

フォークト-小柳-原田病(VKH)は頭痛や耳鳴りなどの目以外の症状を伴い、両眼同時に急性発症することが特徴の汎ぶどう膜炎です。急性期に眼底検査をすると視神経乳頭から黄斑部にかけてもこもことした滲出性網膜剝離が観察されます ...

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前房蓄膿と細菌感染

前房蓄膿は白血球が水平面を作って前房に貯留する所見です。ベーチェット病(左)、細菌性角膜潰瘍(中央)、白内障術後などでの細菌性眼内炎(右)でみられます。 前房蓄膿の組成 皮膚の傷口では、繁殖する細菌を貪食するために集まっ ...

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白内障手術の決め方

白内障はあるかないかではなく、濁りの程度と部位が問題であることを前回説明しました。https://meisha.info/archives/990しかし白内障の濁りの程度を正しく評価することはベテランの眼科医であっても容 ...

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