• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

新着情報

結膜母斑のマネージメント

子供の白目の色素沈着の原因として多い結膜母斑は整容的に気になる場合もありますが、悪性腫瘍である悪性黒色腫(メラノーマ)ではないかと心配する親も少なくありません。不安を解消するには手術で切除した標本の病理検査が必要ですが、 ...

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結膜母斑 Conjunctival nevus

白目の扁平あるいは低いドーム状のできもので、小児期に気付かれるものの多くは結膜母斑です。 部位と色調 多くは眼球結膜に見られますが、眼瞼結膜や涙丘部に見られることもあります。母斑というと黒いほくろをイメージしますが、色素 ...

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涙腺部の悪性リンパ腫

上まぶたの外側に無痛性のしこりを触れる場合、悪性リンパ腫やミクリッツ病(IgG4関連疾患の涙腺病変)が疑われます。痛みを伴い発赤する場合は感染症である急性涙腺炎を疑います。 画像所見 診断には眼窩の3方向のMRI検査が有 ...

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近業時の近視メガネ

学童の近視進行を促進する最大原因は近業です。両目が向いている黒板や教科書と目までの距離を視距離と呼びますが、視距離が30cm以下の近業の持続は調節ラグhttps://meisha.info/archives/2330や軸 ...

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近視、遠視、老視

眼科医として患者さんの話を聴いていると、近視、遠視、老視(老眼)について誤って理解していることが多いと感じます。具体的には以下のようです。「近視は視力の悪い目」「遠視は遠くがよく見える視力の良い目」「老眼になると近くが見 ...

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近視進行と軸外収差

長時間、過度の近業を続けると調節が不十分となり、中心窩での網膜像がぼやけるデフォーカスを生じます。この現象は調節ラグ lag of accommodationと呼ばれ、近業が小児の近視を進行させるメカニズムと考えられてき ...

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近視進行と調節ラグ

近年、世界的に、特に東アジア地域で子供の近視が増えています。https://meisha.info/archives/1643大石寛人. 子どもの目が危ない.  43-48 (NHK出版新書, 2021). 近 ...

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光視症と閃輝暗点

光が見えるという訴えで眼科を受診する患者さんの症状は光視症と呼ばれます。原因のひとつは閃輝暗点です。 閃輝暗点による光視症 閃輝暗点では視野の一部に光が見えた後、その周囲が見えなくなる暗点が広がります。その後典型例ではさ ...

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霰粒腫の治療

霰粒腫は非感染性の慢性炎症で、マイボーム腺の導管の閉塞で貯留した変性油脂に対する異物肉芽腫が本態です。https://meisha.info/archives/627霰粒腫の大きさや重症度によって以下の治療法を選択します ...

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水晶体(亜)脱臼

水晶体は毛様体につながるチン小帯で支持されることで、虹彩と硝子体の間の瞳孔面に固定されています。先天的脆弱性(マルファン症候群、ホモシスチン尿症など)あるいは後天的要因(加齢、偽落屑症候群、網膜色素変性、ぶどう膜炎、外傷 ...

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