• 眼科通院中の患者さんや眼科医向けの役立ち情報

検査

アトロピン点眼による発熱

[4歳の娘が39度の発熱したが、眼科で処方されたアトロピンの点眼薬が原因だろうか?]と内科医をしている息子から電話で質問がありました。[不同視弱視の疑い]と近くの眼科で診断されて、アトロピン点眼薬を処方されたとのこと。t ...

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従来の眼底カメラと走査型レーザー検眼鏡

まぶしい通常の眼底カメラ 眼科診療所で眼底を記録する際は点眼薬で散瞳した後、眼底カメラで撮影します。撮影光が光るのは一瞬ですが、その前のピント合わせの持続照明光はまぶしいので、光に敏感な若い患者さんは目をあいていることが ...

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中心窩から視神経乳頭中心までは何mm?

視神経乳頭の位置と直径 マリオット盲点は耳側15度の位置にある直径5度の絶対暗点で、視細胞を欠く視神経乳頭に対応します。それでは固視点にあたる中心窩と視神経乳頭中心との間の距離は何mmでしょうか? a tanθ 後極眼底 ...

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ERG検査の意義

ERGの原理 ERG: Electroretinogram(網膜電図)は光刺激に応答する網膜の電気的な反応です。角膜、水晶体、硝子体を通過して入射した光は網膜の一番奥にある①視細胞で受容され、その情報は②双極細胞などに送 ...

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ミドリンPアレルギー

散瞳検査にはミドリンP、ミドリンM、ネオシネジン、サイプレジンなどの点眼薬が使用されます。このうちミドリンPが最も一般的です。ミドリンP点眼液は商品名で、一般名はトロピカミド・フェニレフリン塩酸塩液です。後発品として、ミ ...

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赤緑テスト(2色テスト)

視力検査やメガネ処方の検査では、黒の十字線(二重の黒丸のこともある)が赤と緑のどちらでくっきり見えるかを尋ねられることがあります。これは赤緑テスト(レッドグリーンテスト)または2色テストと呼ばれる検査です。 低矯正と過矯 ...

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OCTの定量評価

定性評価と定量評価 検査結果の評価には定性評価と定量評価があります。定性評価は異常の有無を判断するもので、アデノチェックや前房水病原微生物PCR検査などがその例です。定量評価は異常があった場合にその程度を評価するもので、 ...

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眼科診断学:対座法での中心暗点確認

診察の際はまず自分の目で患者さんを観察し、自分の耳でその訴えを聴きます。これは診断学の基本ですが、そのように患者さんに向き合うことをせず、紹介状や検査結果に頼る診療を目にすることがあります。 大学病院での紹介初診診療 筆 ...

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先天赤緑色覚異常の検査

先天色覚異常のほとんどは先天赤緑色覚異常です。光の波長によって緑-黄緑-黄-橙-赤と変化する色相は、異常者には似通って見えるため仮性同色(混同色)と呼ばれます。仮性同色を利用して異常者を検出する検査は仮性同色表と呼ばれ、 ...

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片目を隠して見え方チェック

以前、目の愛護デーのポスターに「片目を隠して見てみよう」というのがありました。視力や視野が障害され病気が片目にあっても、反対側の目が正常だと両目ではよく見えるので病気に気づかないのです。そこで左右いずれかの目を自分の手で ...

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